レアメタルの価値について
レアメタルは、現代の産業に欠かせないものになっている資源ですが、地球上の存在量がまれだったり、技術的・経済的な理由で抽出困難なため、流通している量が少なく、文字通りレアな金属資源です。
経済産業省が、「レアメタルの安定供給の確保が政策的に重要」と述べているように、レアメタルの確保は、日本の産業や経済にはとても重要な事柄だと考えられています。
携帯電話やハイブリッド車など、最先端の製品には、レアメタルが必要なものが多いのですが、日本には天然のレアメタル資源がほとんどないために、輸入に頼らざるをえません。
輸入先の大部分を占めているのが中国であり、日中関係が悪化してしまうと、レアメタルの価値までもが、さらに希少なものになってしまう恐れもあるため、外交政策の成否が、レアメタルの価値までも変えてしまうといっても過言ではないような状態であるのが、現状です。
現在レアメタルを産出している国や地域以外にも、資源がある場所はないか、調査等も行われていますが、限りのある資源ですので、ただやみくもに採掘するだけでは、ますます希少な資源となってしまいます。
そこで、今あるレアメタルを使用した部品や製品の再利用など、リサイクルシステムの確立や運用なども、積極的に行われています。
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